Japan's 300 Famous Mountains
山レコ準拠の日本三百名山一覧のうち、百名山・二百名山以外の101峰。あなたはいくつ登頂しましたか?三百名山とは →
十勝岳連峰の北端に聳える秀峰で、美しい円錐形の山容から「十勝の槍」とも称される。標高2013mの山頂からはトムラウシ山や十勝連峰の雄大な展望が開ける。美瑛富士・美瑛岳との縦走コースが人気で、コースタイムは望岳台から往復約12時間の上級者向けルート。植生はハイマツやエゾコザクラ、チシマキキョウなどの高山植物が豊富で、夏季は高山植物の宝庫となる。アイヌ語でオプタテシケは「刺さる岩のような山」を意味するとも言われる。大雪山国立公園内に位置し、十勝の山岳風景を代表する名峰。
日高山脈中部に位置する険しい岩峰で、アイヌ語で「神の山(カムイ)」を意味する標高1600mの秘峰。急峻な沢と岩稜が続く上級者向けルートで、熟達した岩登り技術と沢登り経験が必須。コースタイムは往復約10〜12時間にも及ぶ。植生はカムイエクウチカウシ周辺同様にエゾマツ・トドマツの原生林が広がり、高山帯にはウラシマツツジなどの高山植物が生育。ヒグマの生息密度が高い山域でもあり、鈴やスプレーなど万全の対策が必要。手つかずの原始自然が残る、道内でも屈指の秘境の山。
道南の深い山岳地帯にそびえる双耳峰で、標高1520m。豊かな原生林と清流に彩られた秘境の山として知られ、南峰・北峰を縦走するコースが人気。アクセスは長く本格的な登山装備が必要で、コースタイムは往復約10〜12時間の中上級者向け。シラカバ・ブナ・ダケカンバの混交林が美しく、熊の生息域でもあるため注意が必要。山頂からは日本海や積丹半島、天気が良ければ津軽海峡を望む展望が広がる。秋の紅葉は道南随一の美しさで、ブナやウダイカンバが燃えるような赤・黄に染まる光景は忘れがたい。道南の山を代表する本格的な登山対象。
北海道最南端に位置し、江戸時代の1668年に起きたキリシタン殉教の地として知られる歴史深い山。標高1072m、ブナやダケカンバの豊かな森を抜けると山頂に至り、津軽海峡越しに本州の山々を望む展望が開ける。南の千軒沢コースと北の福島岳コースがあり、コースタイムは往復約7〜9時間。殉教碑が山中に建てられ、宗教的歴史を今に伝える。植生は温帯落葉樹から山地帯にかけてブナ・ミズナラ・ダケカンバが広がり、山頂付近のハイマツ帯では高山植物が咲く。江戸時代に金掘りで賑わった「千軒銀座」の往時を偲ぶ、歴史と自然が融合した山。
大雪山系東部に位置する孤高の岩峰で、アイヌ語で「断崖の沢のある山」を意味する。急峻な沢を詰める中上級者向けのルートで知られ、標高1883mの山頂からは旭岳や十勝岳連峰、石狩岳など大雪山系の主要峰が連なる大パノラマが広がる。植生はダケカンバ・ハイマツ帯が広がり、エゾコザクラやチングルマなどの高山植物も豊富。9月の草紅葉は道東屈指の美しさを誇り、多くの登山者を魅了する。清岳荘からの沢ルートが一般的で、コースタイムは往復約8時間の健脚向けの山旅。アイヌ民族にとっても神聖視された歴史ある峰。
ニセコ連峰の主峰で、アイヌ語で「断崖の山(ニセイコ・アン・ペツ)」を意味する標高1308mの山。国際的なスキーリゾートとして世界に名が知れているが、夏は高山植物の宝庫として多くの登山者が訪れる。五色温泉からのルートや山麓スキー場からのルートなど複数のアクセスが整備されており、コースタイムは往復約3〜5時間と初中級者にも親しみやすい。山頂からは羊蹄山や日本海、積丹半島を望む開放的な展望が楽しめる。チングルマ・イワギキョウ・エゾイソツツジなど豊富な高山植物が夏を彩り、秋の草紅葉も美しい。
ニセコ山系の最高峰で、標高1488m。札幌から車で約2時間とアクセスがよく、日帰り圏内の人気の山。冬はキロロリゾートのスキー場として賑わうが、夏は高山植物が咲き乱れ別の顔を見せる。山頂からは羊蹄山や積丹半島の青い海、晴れた日には大雪山系まで見渡せる大展望が広がる。ピストン主体のルートで、コースタイムは往復約5時間の中級者向け。植生はダケカンバやナナカマドの低木帯が広がり、エゾリスなどの野生動物も多く生息。ニセコ連峰を代表する名峰として道外からの登山者にも人気が高い。
新潟・福島の県境に位置する標高1585mの山で、「越後の山奥に咲くヒメサユリ」で全国的に有名な花の山。6月下旬〜7月上旬に登山道沿いで咲くヒメサユリの群落は圧巻で、甘い香りと淡いピンク色の花が山旅を彩る。桜ゾネコース・桜川コースなどがあり、コースタイムは往復約6〜8時間の中級者向け。ピストンのほか、前岳を経由した周回コースも楽しめる。植生はブナ・ダケカンバの落葉広葉樹林からシャクナゲ・ミヤマツツジ帯まで変化し、ヒメサユリ以外にもシラネアオイ・カタクリなどの希少な高山植物が見られる。山頂付近からは越後三山・守門岳・会津の山々の展望が素晴らしい。豪雪地帯の自然を満喫できる名山。
福島・栃木の県境に位置する孤高の山、標高1581m。荒々しい山容が名の由来とされ、日留賀岳とも一体の山域を形成する。急峻な沢沿いの登山道と山頂からの会津盆地・那須連峰の展望が魅力。男鹿沢コースが一般的でコースタイムは往復約8〜10時間の中上級者向けルート。植生はコメツガ・シラビソの亜高山帯針葉樹林が広がり、キタゴヨウの群生地としても知られる。ブナやナラの混交林もあり、秋の紅葉が美しい。静かな山旅を楽しめる穴場の名山で、訪れる登山者が少なく、手つかずの自然林と会津の山々を独占できる贅沢な山旅が楽しめる。
仙台市の北西に位置し、「仙台の山」として市民に親しまれる標高1175mの山。なだらかな登山道が整備され家族連れにも人気で、冬はスキー場として賑わう。泉ヶ岳スキー場から北泉ヶ岳を経由するルートや、滑降コースを歩くルートなど複数の登山道があり、コースタイムは往復約4〜6時間。植生は山麓にスギ・アカマツ林、中腹にブナ・ミズナラの落葉広葉樹林が広がり、春のカタクリや秋の紅葉が美しい。山頂からは仙台平野と太平洋を一望できる開放的な展望が楽しめる。仙台市民の日常登山・市民マラソンの舞台としても知られ、北蔵王の稜線縦走の起点ともなる東北の市民の山。
福島県吾妻連峰に位置する活火山、標高1949m。山頂直下の五色沼は「魔女の瞳」と称される神秘的なエメラルドグリーンの火口湖で、全国的に有名な絶景スポット。浄土平から整備された登山道を歩いてアクセスでき、コースタイムは往復約2〜3時間と比較的容易。周辺の吾妻小富士や一切経山への縦走も楽しめる。植生は山頂付近が火山荒原で、周辺にはコマクサや高山植物が点在。吾妻連峰縦走の出発点としても人気があり、安達太良山や西吾妻山への縦走路がある。現在も硫黄ガスを噴出するため、入山規制が発令されることがあり、事前確認が必須。
山形・宮城の県境に聳える鋭鋒、標高1417m。その尖った山容から「東北のマッターホルン」とも呼ばれ、大井沢からの長い沢歩きの後に現れる急峻な岩稜が登山者を迎える。コースタイムは往復約10時間以上の上級者向けルートで、沢登り技術や鎖場の通過技術が必要。植生はブナの原生林が登山道を覆い、山頂付近のダケカンバ帯ではシラネアオイやカタクリが咲く。山頂からは飯豊連峰・月山・朝日連峰など東北の名峰が連なる大パノラマが広がる。ヒグマの生息地でもあり対策必須。手つかずの原始林と岩の稜線が同居する、東北屈指の秘峰として登山者の憧れの的となっている。
福島県阿武隈山地の最高峰、標高1192m。山頂付近には航空自衛隊のレーダーサイトが置かれ、軍事施設としての役割も担う。かつては修験道の霊山として栄え、山中各所に石仏・石碑・古刹の跡が残り、信仰の山としての歴史を今に伝える。大滝根山自然の家周辺からのルートが一般的で、コースタイムは往復約4〜6時間。植生はコナラ・ミズナラ・アカマツの雑木林からブナ・ダケカンバ帯まで変化し、春のイワウチワ・ニリンソウが登山道を飾る。阿武隈高地の稜線を歩くロングトレイルの一部にもなっており、郡山盆地や那須連峰の展望が山旅に開放感をもたらす。
栃木・福島の県境に位置する奥深い山、標高1777m。登山道が整備されておらず藪漕ぎが必要な上級者向けの山として知られ、地形図とコンパスを駆使したルートファインディングが求められる。人跡稀な原始の自然が残り、イワウチワやシラネアオイ、ミズゴケの湿地など希少な高山植物の宝庫となっている。コースタイムは往復約10〜14時間以上の難山で、熟達した登山者のみが訪れる。植生はオオシラビソ・コメツガ・ダケカンバの亜高山帯針葉樹林が鬱蒼と茂る。山頂からは男鹿岳名物の展望として会津の山々が一望できる。静寂の中の本格的な山旅を求める上級登山者に人気のピーク。
岩手県南部の北上山地に位置する標高1351mのピークで、五葉山の最高点として知られる。山レコの日本三百名山ではこの日の出岩名義で扱われており、実際の登山では五葉山として親しまれている。赤坂峠からの一般コースは歩きやすく、シャクナゲやヤマツツジが咲く初夏、三陸海岸まで見渡せる晴天時の展望が魅力。山頂周辺には信仰の名残となる石祠や広い稜線があり、三陸の海と北上山地の山並みを同時に楽しめる東北の展望峰。
秋田市の東に位置する秋田県の名山で、標高1170m。奥岳・中岳・前岳の三峰からなる山塊で、古くから「出羽富士」とも親しまれる。太平山三吉神社が山頂に鎮座し、三吉霊神を祀る信仰の山として江戸時代より参詣者が絶えない。旭又コースが一般的でコースタイムは往復約7時間の中級者向け。植生は豊かなブナ・ミズナラの自然林で構成され、特に旭又沢沿いのブナ美林は圧巻。オオバキスミレやシラネアオイなど春の花が登山道を彩る。秋の紅葉も見事で、秋田市街からも望める美しい山容は秋田県民に深く愛されてきた。
福島県南会津に位置する七つの峰からなる標高1636mの山。会津随一の展望を誇ると称され、なだらかな稜線歩きが楽しめる。針生平からのコースが一般的で、コースタイムは往復約6〜8時間の中級者向けルート。七つの峰を縦走するルートも整備されており、達成感の高い縦走が楽しめる。植生はミズナラ・ブナの雑木林から山頂付近のダケカンバ・チシマザサ帯まで変化に富み、ナルコユリやギンリョウソウなど様々な植物が見られる。山頂から燧ヶ岳・会津駒ヶ岳・那須連山・飯豊連峰など360度の大パノラマが広がる。南会津の静かな自然の中で本格的な山旅が楽しめる名山。
秋田・岩手の県境に位置する孤高の火山、標高1478m。烏帽子岳とも呼ばれ、田沢湖高原から続くなだらかな稜線と、山頂付近に広がる高層湿原が美しく、多くの登山者に人気。田沢湖高原・孫六温泉・黒湯温泉など複数の登山口があり、コースタイムは往復約5〜7時間の中級者向け。ピストンのほか、笊森山・湯森山を経由する縦走コースも楽しめる。植生はブナ帯からハイマツ帯まで変化に富み、イワカガミやチングルマが湿原を彩る。山麓に広がる乳頭温泉郷との組み合わせが定番で、鶴の湯・妙乃湯など名湯を楽しみながら余韻に浸る山旅が人気。
福島県岩瀬郡天栄村に位置する双耳峰、標高1544m。雄岳と雌岳が並ぶ優美な山容が特徴で、遠くからも一目で分かる美しいシルエットを誇る。山麓には二岐温泉が湧き、下山後の湯浴みを楽しめる山旅が人気。男岳・女岳コースや二俣沢コースなどがあり、コースタイムは往復約5〜7時間の中級者向けルート。植生はブナ・ミズナラの原生林が登山道を覆い、ムラサキヤシオやタムシバが春に美しく咲く。秋の紅葉は奥羽山系南部随一の美しさと評され、黄・橙・赤の錦秋に包まれる山域は訪れる登山者を魅了してやまない。会津の奥山の静寂を体感できる秘峰。
山形県庄内地方に位置する標高1020mの山で、山名はインドの摩耶山(ブッダの誕生地・摩耶夫人)に由来するとされ、古くから霊山として崇敬を集めてきた。山頂には摩耶山天澤寺(天台宗)が鎮座し、修験道の道場として栄えた歴史を持つ。日本海を望む展望と、庄内平野・鳥海山を一望できる絶景が自慢の名山。温海コースや大網コースなどから登ることができ、コースタイムは往復約5〜7時間の中級者向け。植生はブナ・ミズナラ・スギの原生林が広がり、秋の紅葉も見事。山麓の温海温泉と組み合わせた山旅が人気で、庄内地方の山岳文化を代表する山。
茨城県の最高峰で、標高1022m。茨城・栃木・福島の三県境に位置する。かつては修験道の霊山として栄え、山頂には八溝嶺神社が鎮座し、山岳信仰の場として古来より崇敬を集めてきた。大円地コース・白石コース・蛇穴コースなどアクセスルートは複数あり、コースタイムは往復約4〜6時間の初中級者向け。植生は山麓にスギ・ヒノキ林、中腹にコナラ・ミズナラ・ブナの落葉広葉樹林が広がり、カタクリや春の山野草が豊富。山頂からは関東平野を一望する大展望が広がり、遠く筑波山・日光連山・那須連山まで見渡せる。奥久慈の豊かな自然を代表する茨城の最高峰。
群馬県の谷川岳連峰に位置する標高1945mの山で、上信越高原国立公園内の高山植物の宝庫。笠ヶ岳とセットで登られることが多く、湿原と岩稜が交互に現れる変化に富む稜線歩きが魅力。土合または平標山ノ家を起点とした縦走コースが人気で、コースタイムは約7〜10時間の中上級者向け。植生はオヤマソウ・ハクサンイチゲ・チングルマ・ハクサンフウロなど豊富な高山植物が咲き乱れ、上越国境の花の山として名高い。秋の紅葉も見事で、笹平から見渡す稜線の錦秋は圧巻。谷川岳の賑わいを離れた静かな縦走が楽しめる上越国境の名峰。
神奈川県伊勢原市に位置する標高1252mの霊山で、「雨降り大山」として古来から信仰を集める関東屈指の聖地。江戸時代には「大山詣り」として庶民の一大信仰行事となり、東海道を旅する人々が立ち寄る聖地として栄えた。ケーブルカーも通じ、山頂まで参拝できる。コースタイムは往復約4〜6時間。植生はスギ・ヒノキの社叢から、ブナ・ミズナラ帯、山頂付近のシロヤシオまで豊かな植生が広がる。山頂からは相模湾・三浦半島・富士山・丹沢の山々を一望できる大展望が楽しめる。山頂の大山阿夫利神社と中腹の大山寺が鎮座し、神仏習合の信仰形態を今に伝える歴史的・文化的な価値も高い霊山。
神奈川・静岡の県境に位置する標高1213mの山で、富士山の正面に位置する絶好の展望台として名高い箱根の名峰。坂田金時(金太郎)の幼年時代の伝説が残る山頂には複数の茶屋があり、登山者を温かく迎える。矢倉沢コース・公時神社コース・乙女峠コースなど整備された複数のルートがあり、コースタイムは往復約3〜5時間の初中級者向け。植生はスギ・ヒノキ林からアセビ・シロヤシオ帯まで変化し、春のアカヤシオ・ミツバツツジが美しい。山頂からは富士山の雄大な姿を正面に望み、芦ノ湖や南アルプスも見渡せる。金太郎伝説を育んだ山として地域に愛される箱根の名峰。
尾瀬の東に位置する上信越の秘峰、標高2004m。残雪期にのみ登れる春山として知られ、冬季の雪山登山・山スキーのルートとして訪れる登山者が多い。尾瀬ヶ原の北東・与作岳から延びる稜線を辿るルートが一般的で、コースタイムは往復約8〜10時間の上級者向け。藪漕ぎを伴う急峻な山容と積雪期の急登が登山者を惹きつける。植生は夏季に訪れると笹ヤブと低木帯が支配し、周辺にはオオシラビソ・ダケカンバが点在。山頂からは尾瀬ヶ原の全景と至仏山・燧ヶ岳の雄姿を一望できる格別の展望が待ち受ける。尾瀬の別の顔を発見できる通好みの秘峰。
栃木・群馬の県境に連なる袈裟丸山系の最高峰(前袈裟丸山1878m・後袈裟丸山1961m)で、アカヤシオの群生地として全国的に名高い。5月中旬のツツジの季節には斜面が濃いピンク色に染まり、週末には多くの登山者で賑わう。塔の沢コースや折場登山口からのルートが一般的で、コースタイムは往復約6〜9時間。植生は山麓のコナラ・ミズナラ林から山頂付近のシャクナゲ・アカヤシオ帯まで変化し、アカヤシオ・シロヤシオ・ミツバツツジが競い咲く。南東に広がる関東平野と足尾山地の展望も見事で、遠く富士山まで望める日も多い。
長野・群馬の県境に位置する静かな標高1549mの山で、信州南部の穴場の名山として知られる。林道と登山道を組み合わせたルートが一般的で、コースタイムは往復約5〜7時間の中級者向け。植生はコメツガ・シラビソの亜高山帯針葉樹林とブナ・ミズナラの落葉広葉樹林が広がり、ヒカゲツツジやシロヤシオが初夏を彩る。山頂からは浅間山・八ヶ岳・南アルプス・御嶽山など信州・上州の主要峰を見渡せる大展望が広がる。訪れる登山者が少なく、静寂の中で多彩な展望を独占できる贅沢な山旅が楽しめる。信州・上州の境をなすこの山は、両地域の気候・植生・文化の境界点としても興味深い存在。
栃木県の北部に位置する複合火山で、釈迦ヶ岳(1795m)・鶏頂山・西平岳・中岳など複数の峰から成る山塊。日光国立公園内に位置し、広大なブナ林と豊富な高山植物が魅力。釈迦ヶ岳を主峰とするルートのほか、鶏頂山・中岳縦走コースがあり、コースタイムは往復約5〜8時間の中級者向け。植生はハルニレ・ミズナラ・ブナ帯から山頂付近のハイマツ・コメツガ帯まで多彩で、アカヤシオやシャクナゲが4〜5月に美しく咲く。山頂からは日光連山から那須連山まで北関東の山々を一望できる大展望が楽しめる。古くから修験道の道場としても知られた歴史ある山岳。
栃木県日光市に位置する2367mの高山で、男体山から続く日光連山の北側の一峰。静かな山旅が楽しめる日光の隠れた名峰として、北関東の登山者に親しまれている。山王峠や光徳入口からルートが伸び、コースタイムは往復約6〜8時間の中上級者向け。植生はアオモリトドマツ・コメツガ・シラビソの亜高山帯針葉樹林が広がり、高山帯ではチングルマ・イワカガミ・ミヤマキンバイが咲く。山頂からは男体山や日光白根山、赤城山など関東の名峰を一望できる絶景が広がる。日光の奥座敷として訪れる登山者が少なく、静寂の中で壮大な展望を独占できる贅沢な山。
箱根外輪山の最高峰・神山(1438m)を主峰とする複式火山で、神奈川県の最高峰。大涌谷・小涌谷など活発な火山地形に囲まれ、温泉と山岳景観が融合する箱根の中核をなす。箱根ロープウェイを使ったアクセスのほか、早雲山からの登山道がある。コースタイムは往復約2〜4時間。植生は山頂付近が火山荒原でイタドリ・ススキ帯が広がり、中腹にはブナ・ミズナラの落葉樹林がある。山頂からは富士山・相模湾・丹沢山系・伊豆半島の大展望が楽しめる。江戸時代より旅人に親しまれた歴史ある山岳リゾートの頂点として、現在も年間多くの観光客と登山者が訪れる観光と山岳が融合した独特の山。
東京都檜原村に位置する標高1531mの山で、奥多摩三山の一つとして東京都民に深く親しまれる。三つの峰(西峰・中央峰・東峰)からなる山で、「東京都民の森」として整備された登山道は初心者にも歩きやすく整備が行き届いている。コースタイムは往復約4〜6時間で、多彩なルートバリエーションがある。植生はブナの天然林が特に美しく、都内最大級のブナの原生林が広がる。春のカタクリ・ハシリドコロから秋のブナの黄葉まで、四季折々の自然が楽しめる。山頂の見晴らし台からは大岳山や御前山などの奥多摩の峰々が望める。近年は登山ブームで年間多くの人が訪れる、都心から最も身近な本格的山岳の一つ。
長野県志賀高原に位置する標高2307mの山で、ドライブウェイやリフトを使えば山頂近くまで容易にアクセスできる。山頂のパン屋「スカイベーカリー」がある展望台からは北アルプス全山・四阿山・草津白根山など信州の名峰を一望できる大パノラマが広がる。夏は高山植物の観察が楽しめ、冬は志賀高原スキー場のひとつとして賑わう。徒歩でのアクセスは渋峠からのルートが最も一般的で、コースタイムは往復約1〜2時間と初心者でも楽しめる。植生はコマクサ・ハクサンフウロ・ミヤマキンバイなどの高山植物が豊富で、高層湿原のヒオウギアヤメも美しい。志賀高原観光の中核をなす展望の山。
北アルプス後立山連峰の最北端に位置する標高2418mの峰で、白馬岳から続く縦走路の最終目的地かつ栂海新道の出発点として多くの登山者に知られる。白馬大池山荘を経由して白馬岳から南下するルートが主流で、コースタイムは白馬大池から往復約5〜7時間。植生は山頂部に広い高層湿原が広がり、チングルマ・ハクサンイチゲ・イワカガミなどの高山植物が夏に咲き乱れる天上の花園。山頂からは日本海・雨飾山・焼山など北信越の山々を一望できる大展望が広がる。栂海新道を下ると糸魚川の日本海まで至る壮大な縦走が完成し、山岳愛好家の憧れのルートとして名高い後立山北端の名峰。
南アルプスの北部・早川尾根に位置する標高2799mの峰で、甲斐駒ヶ岳や鳳凰山への縦走路上にある。早川尾根小屋を基点に甲斐駒ヶ岳・鳳凰山を結ぶ縦走ルートの中間に位置し、コースタイムは北沢峠から往復約8〜10時間の中上級者向け。植生はハイマツ・シャクナゲ帯が山頂付近を覆い、タカネビランジやホタルブクロなどの高山植物が岩礫地に咲く。山頂からは甲斐駒ヶ岳の岩肌・仙丈ヶ岳の優美な山容・鳳凰山の三山が一堂に望める絶景ポイントとなっており、南アルプス北部の峰々を間近に見渡す展望は格別。縦走登山者にとって充実感をもたらす早川尾根の名峰。
新潟県三条市に位置する標高1293mの山で、守門岳とともに中越の名峰として登山者に知られる。急峻な岩稜と美しいブナ林が魅力で、中央登山道・粟庭の頭コース・砥沢コースなど複数のルートが整備されている。コースタイムは往復約7〜9時間の中上級者向け。植生はブナ・ミズナラの原生林から山頂付近のシャクナゲ帯まで変化し、シラネアオイ・ヒトリシズカなど豊富な植物相を誇る。山頂からは越後平野と信越国境の山々を一望できる大展望が広がる。岩峰を縫う稜線歩きは変化に富み、歯ごたえのある本格的な山旅が楽しめる。豪雪地帯に育まれたブナの巨木群は圧巻の存在感を誇る。
新潟県糸魚川市にそびえる標高1221mの山で、日本海に近い位置にありながら本格的な登山を楽しめる日本三百名山。全山が石灰岩で構成されたカルスト地形の山として知られ、山頂付近にはカレンフェルトやドリーネなど独特の地形が広がる。清水倉登山口からのルートは標高差が大きく、途中に巨木や石灰岩帯の変化に富んだ景観が続く。山頂からは糸魚川の市街地と日本海、雨飾山や火打山、高妻山まで望む大展望が開ける。
長野県飯田市に位置する標高2474mの山で、南アルプス深南部の秘境に位置する日本屈指の原生林の山。アクセスが非常に困難で、蛇洞林道や矢筈岳経由のルートはいずれも長時間を要する上級者向け。コースタイムは往復約12〜15時間以上にも及ぶ。植生はオオシラビソ・コメツガを主体とした亜高山帯原生針葉樹林が広大に広がり、苔むした幻想的な森は「南アルプス最後の秘境」とも称される。広大な笹原と原生林が織りなす手つかずの自然が最大の魅力で、山頂からは茶臼岳・光岳・聖岳など深南部の名峰が一望できる。訪れる登山者が極めて少なく、静寂と原始の自然を独占できる贅沢な深山。
群馬県北部の上信越国境に位置する岩峰、標高2076m。尖った山容が印象的な上越の名山で、朝日岳とセットで縦走するコースが定番。三国峠や平標山・仙ノ倉山からの縦走路が伸び、山頂への最終急登は岩稜帯となり上級者向けの技術が求められる。コースタイムは往復約8〜10時間。植生は山頂直下にコマクサの群落があり、ウルップソウやミヤマキンポウゲなど貴重な高山植物が見られる。山頂からは谷川岳・朝日岳・苗場山・浅間山など上越の山々を一望できる展望台として人気が高い。豪雪地帯特有の厳しい自然環境が生み出した岩峰美は訪れる登山者を圧倒する。
北アルプス後立山連峰に位置する標高2696mの山で、八方尾根からゴンドラとリフトを利用してアクセスしやすい人気の山。コースタイムは八方池山荘から往復約6〜8時間の中上級者向けで、唐松岳頂上山荘での宿泊も可能。植生は八方尾根の高山植物が豊富で、ヒメサユリ・ハクサンイチゲ・チングルマ・コマクサなど多様な花が見られる国の天然記念物・八方尾根植物群落が有名。山頂からは剱岳の鋭峰・立山連峰・五竜岳・白馬三山など北アルプスの主峰群を間近に望む360度の大パノラマが広がる。五竜岳への縦走路もあり、北アルプス縦走の要衝として多くの登山者が行き交う後立山連峰の人気ナンバーワンの山。
佐渡島の最高峰、標高1172m。島の中央部に位置し、山頂には航空自衛隊のレーダーサイトが設置されている。佐渡金山の繁栄期には山岳信仰の対象として奉られた霊山で、白雲台を起点とした往復コースや奥金北縦走コースがある。コースタイムは往復約5〜7時間の中級者向けで、縦走コースは一日がかりの行程となる。植生はスギ・ヒノキ林からブナ・ミズナラ帯、山頂付近のヤブツバキ・シャクナゲ帯まで豊かな植物相が広がる。山頂からは佐渡島全体と日本海、晴天時には本州の山々まで見渡せる大展望が楽しめる。佐渡固有の植物も多く、島全体の自然を見渡す孤島の名峰。
長野・静岡の県境に位置する標高1653mの山で、遠州灘や浜名湖まで見渡せる南信の展望の山。青崩峠からのルートや、水窪ダムからのルートなど複数のアクセスがある。コースタイムは往復約6〜8時間の中級者向け。深い森の中を歩くルートが中心で、シロヤシオやアカヤシオの群落が初夏(4〜5月)に美しく咲き乱れる。植生はブナ・ミズナラ・ヒノキ帯が広がり、林床にはイワウチワ・ミヤマシキミなどの植物が豊富。中部山岳の南限に近い位置にあり、太平洋の温暖な気候の影響を受けた植生が楽しめる。山頂からは遠州平野・遠州灘・浜名湖まで見渡す大展望が得られ、南信の穴場的存在として静かな山旅が楽しめる。
山梨県の御坂山地に位置する標高1793mの山で、御坂山塊の最高峰として富士山の展望台として名高い。河口湖の北に聳え、山頂からは富士山を真正面に望む絶景が得られる御坂の最高峰。天下茶屋から登る王道ルートは整備が行き届き、コースタイムは往復約4〜6時間の初中級者向け。植生はヒノキ・コナラの人工林から山頂付近のシャクナゲ・アセビ帯まで変化し、シロヤシオやミツバツツジが初夏を彩る。山頂からは富士山・河口湖・西湖・南アルプスなどを一望できる。太宰治が天下茶屋に逗留して「富嶽百景」を執筆した場所としても文学的に知られる山で、文化的な香りを漂わせる御坂の名峰。
山梨・長野の県境に位置する奥秩父の名峰で、標高2592m。大弛峠から比較的短時間で到達できるため、奥秩父の高山景観を味わいやすい山として人気が高い。シラビソやオオシラビソの針葉樹林に囲まれた登山道は静かな雰囲気に包まれ、苔むした森歩きも心地よい。山頂からは富士山、南アルプス、北アルプス、八ヶ岳まで広がる大パノラマが魅力で、隣接する北奥千丈岳と合わせて歩かれることも多い。
長野県木曽山脈(中央アルプス)南部に位置する標高2613mの山で、南駒ヶ岳への縦走路の南の起点となる。越百小屋が中腹の要衝にあり、コスモス平と呼ばれる山頂付近の草原に高山植物が咲き乱れる。伊奈川ダムからのルートが一般的で、コースタイムは往復約10〜12時間の中上級者向け。植生はオオシラビソ・コメツガの亜高山帯針葉樹林から山頂部のハイマツ帯まで変化し、タカネコウリンカ・イワツメクサ・コマクサなどが咲く。山頂からは御嶽山・南アルプス・伊那谷を一望できる展望が素晴らしい。南駒ヶ岳・仙涯嶺への縦走が人気で、中央アルプス南部の静かで豊かな自然を存分に体感できる木曽の名峰。
長野県と富山県の境に位置する北アルプス後立山連峰のピークで、爺ヶ岳を構成する三つの頂のうち最高地点にあたる標高2670mの山。柏原新道から種池山荘を経て稜線に上がるルートが定番で、花の多い稜線歩きと立山連峰・鹿島槍ヶ岳の大展望が楽しめる。山頂周辺はハイマツ帯が広がり、ライチョウが見られることもある。後立山の縦走路上にあるため、鹿島槍ヶ岳や針ノ木岳と組み合わせた山行の拠点としても親しまれている。
長野・静岡の県境に位置する標高2604mの南アルプス深南部の山で、上河内岳から連なる稜線上の峰。光岳への縦走路に位置し、聖平小屋や光岳小屋を利用した縦走コースの途中に登頂できる。コースタイムは光岳小屋から往復約3〜5時間の中級者向け(聖岳から通じる縦走は2〜3日の行程)。植生は広大な笹原(チマキザサ・ミヤマクマザサ)とシラビソ・オオシラビソ帯が交互に現れ、深南部特有の開放的な稜線景観が楽しめる。山頂からは光岳・聖岳・上河内岳などの深南部の峰々と遠州灘を見渡せる大展望が広がる。那須の茶臼岳とは全く異なる静かで奥深い南アルプスの山旅が楽しめる深南部の名峰。
長野県木曽郡南木曽町に位置する標高1679mの山で、木曽を代表する秀麗な山容を誇る信仰の山。急峻な岩稜と豊かなコウヤマキ(高野槙)の森が特徴的で、山頂付近のコウヤマキ群落は国の天然記念物に指定されている。下山コースと上山コースが一方通行の形で設定されており、コースタイムは周回約6〜8時間の中上級者向け。植生はコウヤマキ・ヒノキ・ブナ帯から山頂付近のシャクナゲ・ダケカンバ帯まで変化に富む。山頂からは中央アルプスと南アルプスの展望が素晴らしく、御嶽山・乗鞍岳も望める。古くから地元民に崇敬される霊山として、南木曽嶽神社が鎮座し、木曽の山岳信仰を今に伝える。
長野県富士見町に位置する標高1955mの山で、山麓からゴンドラ(富士見パノラマリゾート)でアクセスできる気軽な高山として広く人気を誇る。山頂部の入笠湿原には多様な高山植物が群生し、スズランの大群落(5月下旬〜6月)をはじめ、クリンソウ・アヤメ・ニッコウキスゲなど5〜7月は花の楽園となる。コースタイムは往復約2〜4時間の初級者向け。植生は湿原のカラマツ・シラカバ林から山頂のハイマツ帯まで多彩で、マナスル山荘や入笠山荘も整備されている。360度の展望からは八ヶ岳・南アルプス全山・中央アルプス・北アルプスが一望できる。冬季はスノーシュー・スキーでの入山も人気の四季を通じた人気の山。
北アルプス裏銀座コースに位置する標高2924mの大きな山塊で、なだらかな稜線と広いガレ場の山頂が印象的。三俣山荘や烏帽子小屋、高瀬ダムを結ぶ裏銀座縦走路の要衝として多くの登山者が通過する。コースタイムは烏帽子小屋から往復約6〜8時間の中上級者向け。植生はハイマツ・ミヤマキンポウゲ・コマクサなどの高山植物が分布し、砂礫地のコマクサが夏に美しい。山頂の広いガレ場からは裏銀座の山々(三俣蓮華岳・鷲羽岳・水晶岳)と立山・剱岳を一望できる大パノラマが広がる。日本百名山の選外ながら、裏銀座縦走では外せない存在として多くの登山者に愛される北アルプスの名峰。
長野県岡谷市と塩尻市にまたがる標高1929mの山で、上諏訪地区の背景を形成する存在感ある山塊。高ボッチ高原から続く稜線を歩くルートが人気で、コースタイムは往復約4〜6時間の中級者向け。植生は低木のレンゲツツジ・シラカバ林から山頂付近の笹原まで変化し、高ボッチ高原のレンゲツツジ(6月)と秋のススキ(9〜10月)が特に美しい。山頂からは諏訪湖の全景・富士山・南アルプス・中央アルプス・北アルプスを一望できる360度の絶景が広がる。松本盆地を見下ろす鉢伏山は松本・岡谷・諏訪地域の象徴的な山として地域住民に深く親しまれており、四季折々の美しさを誇る信州の名山。
長野県松本市と朝日村にまたがる標高2446mの山で、松本市の最高地点として中信地方を代表する名峰。林道(朝日村の林道)を使ったアクセスが一般的で、コースタイムは往復約5〜7時間の中上級者向け。植生はオオシラビソ・コメツガ・シラビソの亜高山帯針葉樹林が鬱蒼と茂り、コケ類やギンリョウソウが林床を彩る。山頂の展望はやや木立に遮られるが、開けた場所からは北アルプスの全山展望と乗鞍岳・御嶽山の雄姿が楽しめる。訪れる人が少ない静かな山域で、深山の静寂を体感できる。長野県の市町村最高峰として地域の誇りとなっており、松本盆地の奥座敷として山岳文化の一端を担う中信の名峰。
長野・新潟の県境に位置する標高1382mの火山で、古来から霊山として崇敬を集める。野尻湖の南に聳え、山頂からは野尻湖の青い水面・妙高山・北アルプス・志賀高原の山々の展望が素晴らしい。冬は斑尾高原スキーリゾートとして世界的にも知られ、夏はハイキングコースとして多くの人が訪れる。東登山口や千見コースからのアクセスが一般的で、コースタイムは往復約3〜5時間の初中級者向け。植生はブナ・ミズナラ帯からダケカンバ・低木帯まで変化し、エンレイソウ・イチリンソウなど春の山野草も豊富。修験道の痕跡が各所に残り、地域の歴史文化とも深く結びついた長野北信の名山。
岐阜・富山・長野の三県境に位置する標高2841mの峰で、三県にまたがるユニークな山。裏銀座縦走路の核心部に位置し、笠ヶ岳・鷲羽岳・水晶岳・黒部五郎岳など錚々たる北アルプスの名峰を間近に望む絶景を誇る。三俣山荘を起点とした縦走路が走り、コースタイムは折立から往復約15〜20時間の上級者向けの長大ルート。植生はハイマツ帯が山頂付近を覆い、ミヤマシオガマ・イワツメクサ・タカネヤハズハハコなどの高山植物が点在する。山頂からは360度の北アルプスの絶景が広がり、三県の山岳風景を一望できる。三俣山荘・雲ノ平山荘などの高山の山小屋を利用した縦走は北アルプスの醍醐味。
新潟・長野の県境に位置する標高2400mの活火山で、焼山は火山活動のため入山規制がかかることがある緊張感ある山。糸魚川・静岡構造線の西端に聳え、大きな火口と活発な噴気が独特の火山地形を形成する。解禁時の登山ルートは笹倉温泉や杉野沢からのコースが一般的で、コースタイムは往復約8〜12時間の上級者向け。植生は登山道沿いにアオモリトドマツ・コメツガ・シラビソの亜高山帯針葉樹林が広がり、火山荒原にはコマクサが点在。山頂からは雨飾山・妙高山・火打山など北信越の名峰が一望できる。火山活動による硫黄臭と白煙が漂い、大自然の脅威を実感できる北信濃の名峰。
静岡県静岡市葵区に位置する標高2014mの山で、安倍川源流域にそびえる南アルプス前衛の秀峰。山名は修験道の行者(山伏)に由来し、古来から修験道の行場として栄えた歴史がある。梅ヶ島温泉からのルートが一般的で、コースタイムは往復約5〜7時間の中級者向け。植生は山頂部に広がるシロヤシオ・ヒカゲツツジの群落が特に有名で、5月の開花時は多くの登山者が訪れる。ブナ・ミズナラの落葉広葉樹林と南アルプスの亜高山帯植生が混在する豊かな植物相が楽しめる。山頂からは富士山・南アルプス全山・駿河湾を望む大展望が広がる。山麓の梅ヶ島温泉と組み合わせた山旅が人気の静岡の隠れた名山。
新潟県柏崎市に位置する標高993mの山で、「日本海に最も近い山」として親しまれる越後の名山。海に突き出すように聳える山容は海上からも確認でき、古来より越後の霊山・漁師の目印として崇敬を集めてきた。三毳コース・小黒沢コース・八石コースなど複数の登山道があり、コースタイムは往復約3〜5時間と初心者にも親しみやすい。植生はスギ・ブナ・コナラ林が中心で、春のカタクリやイカリソウが登山道を彩る。山頂からは日本海と佐渡島を一望できる絶景が広がり、晴れた日には遠く能登半島まで見渡せる。越後の歴史文化の象徴としても知られ、地域に深く根ざした信仰の山。
北アルプス後立山連峰に位置する標高2799mの山で、針ノ木峠を挟んで針ノ木岳と対峙する。山頂部に広がるコマクサの群落は北アルプス最大規模と称され、7〜8月には薄紫色の花が一面に広がる壮観な光景が見られる。扇沢から針ノ木雪渓を登るルートが一般的で、コースタイムは往復約8〜10時間の中上級者向け。植生はハイマツ・コマクサ・チングルマ・ミヤマキンバイなどの高山植物が豊富で、コマクサの群落密度は特筆すべき規模。山頂からは針ノ木雪渓と針ノ木岳、立山・剱岳、後立山連峰の山々を一望できる大展望が広がる。針ノ木雪渓は日本三大雪渓のひとつとして知られ、残雪期の山スキーにも人気の後立山の名峰。
石川・富山の県境に位置する標高939mの山で、金沢市民に親しまれる加賀の霊山。奈良時代に泰澄(越の大徳)が開山したとされ、白山信仰とも深く結びついた歴史を持つ。夕霧峠・見越山・奥医王山など個性的な地名が点在し、縦走ルートが楽しい。コースタイムは往復約4〜6時間の初中級者向け。植生は山頂付近の湿原にはサワギキョウ・モウセンゴケ・ミズゴケが分布し、西日本の山では珍しいブナの原生林が麓から中腹を覆う。山頂からは白山・加賀平野・日本海を一望できる展望が楽しめる。金沢の奥座敷として、古来より地域の人々の信仰と生活に溶け込んだ加賀・越中の名山。
石川・富山の県境に位置する標高1822mの山で、急峻な山容と難ルートで知られる加越国境の難関峰。ブナの原生林の中を縫う急登が続く上級者向けの山で、籾糠山・猿ヶ馬場山への縦走路もある。桂湖からのルートが一般的で、コースタイムは往復約10〜12時間の上級者向け。植生はブナ・ダケカンバの落葉広葉樹林からオオシラビソ・コメツガの亜高山帯針葉樹林まで変化し、シラネアオイ・ヤグルマソウなどの大型草本も見られる。山頂からは白山・御前峰・剱岳・立山・北アルプスなどの大展望が広がる。訪れる登山者が少なく、手つかずの原生林と大展望を独占できる加越の秘峰として上級登山者に人気が高い。
福井・岐阜の県境に位置する標高1257mの山で、冠を被ったような特徴的な山頂部が名の由来。山頂付近は一枚岩の岩稜が続き、スリリングな登山が楽しめる。冠山峠からのルートが一般的で、コースタイムは往復約3〜4時間の中級者向け。植生は周囲にブナ・ミズナラ・ダケカンバの原生林が広がり、岩場にはヒカゲツツジ・イワナシ・カタクリなどが咲く。山頂付近の一枚岩展望台からは真名川の源流域と奥越前の深い山々を一望できる。冠山峠道路(トンネル)開通後にアクセスが一層容易になり、訪れる登山者が増加した。奥越の深山に聳える岩峰美が楽しめる穴場的存在で、シーズン中は多くの登山者で賑わう名山。
福井・石川の県境に位置する標高1625mの山で、北陸最高峰の一角を占める。法師山・中岳・経ヶ岳の三峰からなる山塊で、山頂付近には高山植物が豊富。保月山・中岳を経由する縦走コースや、杉野俣コース・南六呂師コースなどがある。コースタイムは往復約8〜10時間の中上級者向け。植生はブナ・ミズナラの原生林が登山道を覆い、山頂付近のダケカンバ帯にはミヤマキンバイ・イワカガミ・ハクサンフウロが咲く。山頂からは白山・加賀白山連峰の大展望が素晴らしく、福井平野・日本海まで見渡せる。北陸の登山者に長く親しまれた山として整備が行き届いており、福井県を代表する山として地域の登山文化に根ざした存在。
富山県立山町に位置する標高2090mの山で、戦国武将・佐々成政が越冬行軍を試みた際に黄金を隠したとされる「埋蔵金伝説」で有名。あわすのスキー場からのルートや常願寺川沿いのルートがあり、コースタイムは往復約7〜10時間の中上級者向け。植生はブナ・ダケカンバ帯から山頂付近のシャクナゲ・ハイマツ帯まで変化し、多彩な高山植物が楽しめる。山頂からは立山連峰・剱岳・毛勝三山の迫力ある山容と富山平野・富山湾を一望できる大展望が広がる。埋蔵金伝説は江戸時代から民衆の想像力を掻き立て続け、現代でも宝探し目的で訪れる人もいるという伝説豊かな富山の名峰。
石川・岐阜・富山の三県境に位置する標高1736mの山で、白山白川郷ホワイトロード(旧白山スーパー林道)沿いにあるためアクセスが容易。大きな岩が三方に突き出した特徴的な山容が名の由来。ホワイトロードの三方岩駐車場からコースタイムは往復約2〜3時間の初級者向けで、手軽に高山の雰囲気が楽しめる。植生は山頂付近にコマクサ・ミヤマキンポウゲ・イワカガミなどの高山植物が豊富で、ハクサンコザクラ・ハクサンイチゲなど白山固有の植物も多く見られる。山頂からは白山を間近に望む絶景が広がり、三県の山岳風景を一望できる。白山信仰の影響を受けた高山植物の宝庫として植物愛好家にも人気の加越三県境の山。
富山・岐阜の県境に位置する標高1596mの山で、山頂付近の湿原と木道が整備された花の山として人気が高い。ニッコウキスゲの大群落が7月に黄金色に輝き、多くのカメラマンや登山者が訪れる。林道(白木峰林道)を使ったアクセスが容易で、林道終点からコースタイムは往復約2〜4時間と初級者でも楽しめる。植生は山頂部の高層湿原にはワタスゲ・タテヤマリンドウ・イワイチョウなど湿原植物が豊富で、周辺のブナ・ダケカンバ林も美しい。湿原の木道を歩きながらニッコウキスゲの大群落を眺める体験は富山の夏の風物詩となっている。山頂からは北アルプス・白山・富山平野を一望できる大展望も魅力の富山の名山。
石川・富山の県境に位置する標高1572mの山で、加賀と越中の国境の山として古くから境界の証として一等三角点が置かれている。ブナの大木が林立する豊かな原生林が最大の魅力で、「加越のブナの聖地」とも呼ばれる。ブナオ山観察舎からのルートが一般的で、コースタイムは往復約6〜8時間の中上級者向け。植生はブナ・トチノキ・サワグルミの大木が鬱蒼と茂り、林床にはイワウチワ・エンレイソウ・ヒトリシズカが咲く。山頂からは白山・御前峰・加賀白山連峰を一望できる展望が広がる。石川・富山両県民に愛される静かな山で、訪れる人が少なくブナ原生林の静寂を独占できる贅沢な山旅が楽しめる加越の名山。
富山・岐阜の県境に位置する標高1726mの山で、山頂付近の高原に修験道の修行場として女人禁制が長く続いた歴史を持つ神秘的な山。ミズバショウの大群落(4〜5月)で知られ、残雪と白いミズバショウの群落が春の山旅を彩る。五箇山方面からのルートが一般的で、コースタイムは往復約6〜8時間の中上級者向け。植生はブナ・ダケカンバの落葉広葉樹林と湿原植物(ミズバショウ・リュウキンカ・タテヤマリンドウ)が共存し、豪雪地帯特有の植生が楽しめる。山頂からは白山・御前峰・北アルプスの展望が素晴らしい。合掌造りの集落が残る五箇山と組み合わせた山旅は、飛越の歴史・文化・自然を一度に体感できる旅となる。
岐阜県郡上市に位置する標高1674mの山で、残雪期にのみ安全に登れる「春山の女王」として登山者に広く知られる。3〜5月の残雪期に山スキーや山岳スノーシューでのアプローチが一般的で、純白の山容が青空に映える絶景が待ち受ける。夏はヤブが生い茂り登山困難なため、残雪期が登山適期。石徹白からのルートでコースタイムは往復約6〜8時間の中上級者向け(残雪期)。植生はブナ・ダケカンバの落葉広葉樹林と亜高山帯針葉樹林が残雪の下に眠り、融雪直後にはショウジョウバカマやミズバショウが咲く。山頂からは白山・別山・御前峰・銚子ヶ峰などの白山周辺の山々を一望できる奥美濃の名峰。
岐阜・長野の県境に位置する標高1810mの山で、三界(三重)にわたる広域を見渡せることが名の由来とされる。長い林道歩き(片道約2〜3時間)の先に待つ静かな山頂からは御嶽山・中央アルプス・南アルプス・恵那山などを一望できる大展望が広がる。コースタイムは往復約8〜10時間の中上級者向けで、アクセスの長さが難易度を高める。植生は原生的なブナ・トチノキ・サワグルミの渓流沿い原生林が特に美しく、シロヤシオ・イワカガミが登山道を彩る。中部山岳の奥深い秘境感と豊かな植生が魅力で、アクセスの難しさから訪れる登山者が限られ、静寂の中で大自然を満喫できる中部山岳の隠れた名山。
岐阜県飛騨市に位置する標高1626mの山で、飛騨の最高峰として地元の人々に親しまれる。位山・舟山と並ぶ「飛騨三山」の一つで、古来から信仰の対象となってきた霊山。飛騨古川方面からのコースや、位山からの縦走コースがある。コースタイムは往復約7〜9時間の中上級者向け。植生はブナ・ミズナラ・トチノキの落葉広葉樹林からダケカンバ・オオシラビソ帯まで変化し、山頂付近の高層湿原にはコバイケイソウ・タテヤマリンドウ・モウセンゴケなど多様な高山植物が生育する。山頂からは北アルプスの主峰群と飛騨山地の全景が一望できる。飛騨の豊かな自然と山岳文化を体感できる飛騨高山の背後に聳える名峰。
奈良・三重の県境に位置する標高1038mの山で、曽爾高原のススキ野原の背後にそびえる鋭鋒。秋(10〜11月)の曽爾高原は黄金色のススキが一面に広がり、日本の原風景を代表する絶景として全国的に名高い。二本ボソを経由する急登ルートが一般的で、コースタイムは往復約4〜6時間の中上級者向け。植生は山麓のススキ草原から山頂付近のアカマツ・コナラ林、シロヤシオ帯まで変化し、春のアカヤシオが美しい。山頂からは室生・宇陀の山々、三重の展望が楽しめ、眼下に広がる曽爾高原の全景が圧巻。曽爾高原ファームガーデンでの食事・温泉と組み合わせた観光山旅が人気を集める近畿の名峰。
静岡県浜松市天竜区に位置する標高2067mの山で、南アルプス深南部の孤高の峰として登山者の間で知られる秘境の山。ヤレヤレ峠を越えてバラ谷の頭から縦走するルートや、水窪から長い林道を経由するルートがある。コースタイムは往復約12〜15時間の上級者向けで、藪漕ぎを伴うことも多い。植生は深南部特有の原生的なオオシラビソ・コメツガ林と広大な笹原(チマキザサ)が広がり、人の手が入らない手つかずの自然が残る。山頂からは遠州灘・光岳・聖岳・池口岳など深南部の峰々まで見渡せる展望が格別。アクセスが困難なため訪れる登山者が少なく、深南部の秘境感を最も強く感じられる山のひとつ。
岐阜県白川村に位置する標高1875mの山で、世界遺産・白川郷合掌造り集落の背後にそびえる山として注目を集める。豪雪地帯特有の深雪と原生林が魅力で、残雪期の山スキーや春山登山が一般的。三方山・猿ヶ馬場山の稜線を歩くルートがあり、コースタイムは往復約8〜10時間の中上級者向け。植生はブナ・ダケカンバ帯が主体で、豪雪地帯特有のオオバキスミレやムラサキヤシオの花が春に美しい。山頂からは白川郷の合掌造り集落全景と白山・北アルプスを一望できる絶景が広がる。世界遺産の集落を見下ろす山として写真家・観光客・登山者問わず幅広い人気を集める奥美濃の名峰。
静岡県西部、南アルプス南部の前衛に連なる山域に位置する標高1621mの山で、日本三百名山の一座。山犬段や蕎麦粒山、黒法師岳と組み合わせるロングルートで知られ、深い森と長い稜線歩きを味わえる。山頂は樹林に囲まれた落ち着いた雰囲気だが、周辺の稜線では南アルプス南部らしい奥深い山並みが続く。東海地方の静かなロングハイクの対象として人気があり、健脚向けの充実した山旅が楽しめる。
奈良・三重の県境に位置する標高1248mの山で、「関西のマッターホルン」と称される尖った山容が印象的な台高山脈の名峰。冬の霧氷が有名で、「霧氷まつり」が開催されるほどの知名度を誇る。高見峠からのルートや林道終点からのルートがあり、コースタイムは往復約3〜5時間の中級者向け。植生はブナ・ミズナラ帯が主体で、尾根にはヒカゲツツジ・シロヤシオが自生し春に美しい。山頂(高見神社の奥宮)からは台高山脈・大峰山脈・三峰山など近畿南部の山々が一望できる大展望が広がる。高見山大峠(高見峠)は奈良・三重の峠として古代から伊勢街道の重要な峠道であり、歴史的な交通路としての価値も高い。
三重・滋賀の県境に位置する鈴鹿山脈北部の標高1144mの山で、「花の百名山」にも選ばれた福寿草の名山として全国的に有名。3月の残雪期、山麓から山頂にかけて黄金色の福寿草が咲き乱れ、春を告げる山として毎年多くの登山者が訪れる。大貝戸道・聖宝寺道などのルートが整備されており、コースタイムは往復約5〜7時間の中級者向け。植生は石灰岩地帯特有の植生が特徴的で、ヒロハノコバノミツバツツジ・フクジュソウ・ユキワリイチゲなど希少な植物が多い。山頂の天狗岩展望台からは御池岳・竜ヶ岳・伊吹山・霊仙山など鈴鹿の主要峰を一望できる。石灰岩の独特な地形「カレンフェルト」が広がる山上部も見どころのひとつ。
奈良・三重の県境に位置する標高1235mの台高山脈の山で、霧氷(樹氷)で全国的に有名な冬の名山。12〜2月の霧氷シーズンには白銀の霧氷林が山頂付近を覆い、幻想的な冬山の景観が楽しめる。「霧氷バスツアー」が運行されるほど人気が高く、週末は多くの登山者で賑わう。みつえ青少年旅行村からのルートや平倉峰経由ルートがあり、コースタイムは往復約5〜7時間の中級者向け。植生はブナ・ミズナラ帯が中心で、山頂台地に広がるなだらかな草原が霧氷の美しい舞台となる。山頂からは大峰山脈・高見山・台高山脈の山々を一望できる。春のシャクナゲ・秋の紅葉と、四季折々の表情も楽しめる近畿の山。
岐阜県郡上市に位置する標高1671mの山で、冬はダイナランドスキーリゾートとして賑わう奥美濃の山。夏の山頂からは白山・御嶽山・乗鞍岳・北アルプスなど中部の名峰を一望できる大展望が楽しめる。大きなヤグラを持つロープウェイ(鷲ヶ岳ロープウェイ)が整備されており、アクセスが容易。徒歩でのコースタイムは往復約4〜6時間の中級者向け。植生はブナ・ミズナラの落葉広葉樹林が広がり、山頂付近の笹原は開放的な展望を提供する。山麓のひるがの高原は標高約900mの高地にあり、四季折々の美しさを誇る。春のミズバショウ・夏のひまわり・秋の紅葉と、山麓の高原と山頂の展望が組み合わさって楽しめる奥美濃の人気の山。
京都府の最高峰として知られる標高924mの山で、火の神・火迦具土大神(カグツチノオオカミ)を祀る愛宕神社が山頂に鎮座する霊山。火難除けの神として全国から信仰を集め、火の用心の護符「火迺要慎(ひのようじん)」は京都の台所に欠かせない。清滝から続く参道(愛宕山登山道)は古くから歩き継がれてきた歴史の道で、8月1日の「千日詣り」には深夜でも多くの参拝者が列をなす。コースタイムは往復約5〜7時間の中級者向け。植生はスギ・ヒノキの社叢から山頂付近のブナ・ミズナラ林まで豊かな植生が広がる。山頂からは京都盆地・嵐山・丹波の山々を一望できる展望も楽しめる。京都の歴史・信仰と深く結びついた山。
鳥取・兵庫の県境に位置する標高1310mの山で、氷ノ山の北東に連なるなだらかな山容の山。山頂には展望台が設けられ、日本海・鳥取砂丘・大山・氷ノ山・但馬の山々などを一望できる大展望が楽しめる。若桜から扇ノ山方面への縦走路や、河合谷高原からのルートがあり、コースタイムは往復約4〜6時間の中級者向け。植生は豊かなブナの原生林が広がり、ブナの原生林が育む豊かな水資源は千代川・岸田川・矢田川などの源流となる。鳥取県のブランド水「天然水」の源となる水の山として地域環境保全の象徴的な存在。秋のブナ黄葉は特に美しく、山頂からの日本海と紅葉のコントラストは格別。山麓のわかさ氷ノ山スキー場とも接続する中国山地東部の名峰。
和歌山県田辺市に位置する標高1372mの山で、紀伊山地の主要な山として和歌山県の屋根をなす。「ごまさんスカイタワー」がある護摩壇山頂付近の駐車場からは徒歩わずか数分でアクセスでき、展望台からは熊野の山々・大峰・南アルプスを望む大展望が広がる。本格的な登山は龍神村方面からの縦走ルートも楽しめる。植生はコウヤマキ・スギ・ヒノキの大木が林立し、世界遺産の高野山を中心とする紀伊山地の植生を代表する。周辺には熊野古道(小辺路・中辺路)が縦横に走り、世界遺産の巡礼路を体感できる。山岳仏教・修験道の歴史が重なる紀伊山地の中枢にあり、熊野詣の霊地としての雰囲気が漂う和歌山の名山。
奈良県吉野郡天川村に位置する標高1719mの山で、大峰山脈の主峰として修験道の根本道場・大峯山寺が鎮座する日本有数の霊山。現在も女人禁制(女性の入山禁止)が続く数少ない聖地として知られ、古代からの伝統が守られている。白装束の修験者が通年修行を行う山で、吉野・熊野を結ぶ大峯奥駈道の要衝にあたる。洞川温泉からのルートが一般的で、コースタイムは往復約6〜8時間の中上級者向け。植生はオオミネコザクラ(固有種)・シャクナゲ・ブナ帯が広がり、山上ヶ岳固有の植物も多い。山頂部には大峯山寺・西の覗き(行場)・蔵王権現など修験道の聖地が集中し、日本山岳信仰を体感できる比類なき霊峰。
京都・滋賀の県境に位置する標高848mの山で、天台宗総本山・延暦寺が鎮座する日本仏教の聖地。平安京の鬼門を守る「王城の鎮護」として信仰され、最澄が788年に開創した延暦寺は1200年以上の歴史を誇り、ユネスコ世界文化遺産に登録されている。ケーブルカー・バスでアクセスでき、徒歩の場合もコースタイムは往復約4〜5時間の初中級者向け。植生はブナ・コナラ・モミの自然林が境内を覆い、参道には大木が立ち並ぶ。根本中堂・三重塔・横川中堂など国宝・重要文化財を持つ広大な境内は山全体が文化遺産。「不滅の法灯」が1200年以上灯し続けられる聖域で、日本の精神文化の最重要拠点として今も多くの参拝者が訪れる。
滋賀県大津市に位置する標高1174mの山で、比良山系を代表するピークのひとつ。琵琶湖バレイからのアクセスでも知られ、山頂からは琵琶湖を大きく見下ろす開放的な展望が広がる。徒歩では権現山や打見山と組み合わせた縦走も楽しく、ブナ林やススキ原の変化に富んだ景観が魅力。冬は積雪と樹氷、夏は爽快な高原歩きが楽しめ、関西圏で親しまれている展望の山である。
奈良県と大阪府の県境に位置する標高958mの山で、金剛葛城山系を代表する関西の名山。古くから修験道や葛城信仰と結びついた霊山で、初夏には一面を赤く染めるツツジの大群落で全国的に知られる。ロープウェイを利用して気軽に楽しむこともでき、徒歩ならダイトレをたどる縦走も人気。山頂からは大阪平野、奈良盆地、六甲山系まで一望でき、四季を通じて多くの登山者が訪れる。
奈良県吉野郡吉野町に位置する標高904mの山で、古代の竜門寺が置かれたとされる歴史ある山。吉野山の東に位置し、吉野の桜で名高い山並みを見渡せる展望台として親しまれる。竜門岳の名前は天武天皇の時代から記録に残り、修験道とも関わりの深い歴史的な山。竜門橋からのルートが一般的で、コースタイムは往復約4〜6時間の初中級者向け。植生はスギ・ヒノキの植林帯とコナラ・ミズナラ・ブナの自然林が交互に現れ、ヤマブキソウ・ヒトリシズカなどの春の山野草が豊富。山頂からは吉野山と大峰山脈の山々、宇陀の山並みを一望できる。大和の歴史・文化と深く結びついた奈良の里山的な存在。
兵庫県神戸市の背後にそびえる標高931mの山で、神戸市民に深く親しまれる六甲山系の最高峰。日本最古の山岳ハイキングコースが整備され、全山縦走路は約56kmに及ぶ本格的なロングトレイル。有馬温泉・宝塚・芦屋など多数の登山口からアクセス可能で、コースタイムは各口から往復約4〜8時間。植生はコナラ・アベマキ・アカマツ林が主体で、明治時代以降の外来植物・植生の変化が研究者の注目を集める。山頂の六甲ガーデンテラスからは神戸・大阪・京都を見渡す「1000万ドルの夜景」が楽しめ、昼夜問わず観光客が絶えない。有馬温泉・ロープウェイなどとの組み合わせも豊富で、関西随一の都市近郊の山岳として多彩な魅力を持つ。
広島・島根の県境に位置する標高1238mの山で、比婆道後帝釈国定公園に属する比婆山連峰の一峰。なだらかな草原状の山頂が印象的で、山頂付近の高層湿原にはミズバショウ・リュウキンカ(5月)が群生し初夏の訪問者を魅了する。比婆山御陵・池ノ段・立烏帽子山などへの縦走コースが整備されており、コースタイムは往復約5〜8時間の中級者向け。植生はブナ・ミズナラの原生林が豊かで、広島県の天然記念物に指定されたビャクシン(別名イブキ)の老木が生育するほか、固有の植物も多い。「広島の屋根」として中国山地の自然を守る中核的な山で、縦走路沿いには比婆山神社が鎮座し、イザナミノミコトを葬った地との伝説が残る神秘的な霊峰。
鳥取・広島の県境に位置する標高1271mの山で、高原状のなだらかな山容が特徴の中国山地の山。道後山高原スキー場があり、冬はファミリースキーの場として賑わう。山頂へは高原を歩くスカイウォークコースが整備されており、コースタイムは往復約2〜4時間の初級者向けと手軽に楽しめる。植生はブナ・コナラ帯が広がり、山頂付近の草原はワレモコウ・マツムシソウ・ススキなどの高原植物が秋に美しい。山頂からは大山・烏ヶ山・三瓶山・比婆山など中国地方の山々の展望が広がる。春は山焼きが行われ、高原の再生を促す伝統的な農村行事として地域に根付いている。中国山地の高原的な景観を手軽に楽しめる鳥取・広島の境界の山。
岡山・鳥取の県境に位置する標高1255mの山で、中国山地東部を代表する山として人気が高い。那岐山・滝山・広留野高原が一連の山域を形成し、なだらかな稜線歩きが楽しめる。Aコース(大神岩コース)・Bコース・Cコースと多彩なルートが整備されており、コースタイムは往復約4〜6時間の中級者向け。植生はブナ・ミズナラの落葉広葉樹林が主体で、那岐山自然林として県の保護対象となっているブナ林が美しい。山頂からは大山・後山・氷ノ山など中国地方の名峰を一望でき、晴れた日には四国の山々まで見渡せる大展望が広がる。那岐山の三角点は一等三角点が置かれ、中国山地東部の地理的要衝としての重要性を示している。
愛媛県西条市と高知県いの町の県境に位置する標高1756mの山で、優美な円錐形の山容から「伊予富士」の名で親しまれる四国の名山。石鎚山脈の縦走路上に位置し、笹ヶ峰から連なる稜線を歩く縦走コースが人気。桑瀬峠からのルートが一般的で、コースタイムは往復約5〜7時間の中上級者向け。植生は山頂付近のシャクナゲ群落が有名で、6月の開花時期は登山者でにぎわう。ミヤマクマザサの笹原と岩稜が交互に現れる変化に富んだルートが楽しめる。山頂からは石鎚山の勇姿・瀬戸内海・太平洋まで見渡す大展望が広がる。古来より土佐・伊予国境の象徴として地域に親しまれ、石鎚山麓の山岳文化とも深く結びついた四国の名峰。
愛媛県西条市に位置する標高1896mの山で、石鎚山の南西に連なる四国の名山。山頂付近に広がる広大な笹原(チマキザサ)と白骨樹(立ち枯れ木)の景観が独特の高原的な雰囲気を醸し出す。瓶ヶ森林道(UFOライン)から気軽にアクセスでき、林道から徒歩でのコースタイムは往復約2〜3時間の初中級者向け。植生は笹原とシコクハギ・リンドウなどの草本類が山頂を覆い、周辺の森にはモミ・ツガが見られる。山頂からは石鎚山を真正面に望む絶好の展望台として人気が高く、瓶ヶ森ヒュッテも利用できる。石鎚山への縦走起点にもなり、UFOラインのドライブ観光とも組み合わせて多くの観光客・登山者が訪れる四国を代表する山。
愛媛・高知の県境に位置する標高1065mの山で、四国最南部の高山として独特の植生が広がる山。鬼が城山縦走路の南端に位置し、三本杭から続く縦走コースで登られることが多い。宿毛市側・愛南町側からのアクセスがあり、コースタイムは往復約5〜7時間の中上級者向け。植生はツガ・モミ・シャクナゲ帯が山頂付近を覆い、アカエゾマツ・ウラジロモミなど本州に多い植物がここでは南限近くに分布する。植生境界域として植物学的にも興味深い山域で、固有種・希少種も多い。山頂からは太平洋の大海原・宿毛湾・足摺岬方向まで見渡せる絶景が広がる。四国最南端の山らしいダイナミックな展望と豊かな自然が楽しめる南四国の秘峰。
愛媛県宇和島市に位置する標高1226mの山で、南予の最高峰として宇和島・宇和盆地の背後に聳える。宇和海と宇和盆地を見渡す展望台として知られ、特に山頂付近を覆うシャクナゲ群落(5月下旬〜6月)は素晴らしく、開花期は多くの登山者が訪れる。松尾峠や篠山と結ぶ縦走路が延び、コースタイムは往復約6〜8時間の中上級者向け。植生はツガ・モミ・ブナ帯から山頂付近のシャクナゲ・コメツガ帯まで変化し、愛媛県南部の自然林を代表する豊かな植生が楽しめる。南予の山岳文化とも深く結びつき、修験道の痕跡も残る歴史ある山。穴場的存在として静かな山旅が楽しめる愛媛南部の名峰。
大分・宮崎の県境に位置する標高1605mの山で、「九州の鬼門の山」として古くから山岳信仰を集める本格的な山岳。急峻な三ツ坊主・岩稜帯が続く上級者向けルートで知られ、岩登り技術が必要な箇所もある。九折コースや上畑コースからアクセスでき、コースタイムは往復約10〜12時間の上級者向けの長大コース。植生はブナ・ミズナラ帯からツクシシャクナゲ(5月)の美しい群落まで変化し、九州中部の山岳植生を代表する。山頂からは祖母山・阿蘇山・日向灘・霧島まで望む大展望が広がる。祖母・傾・大崩山域ユネスコエコパークの中核ゾーンに位置し、九州で最も原始的な自然が残る山域として保護されている。
熊本県八代市と球磨郡の境に位置する標高1739mの山で、九州中部の山岳を代表する高峰。緑豊かな山域に位置し、椎葉村との境をなす尾根を歩く縦走路は野趣あふれる本格的な山旅。五勇山・烏帽子岳への縦走コースや、椎葉側からのルートがあり、コースタイムは往復約8〜10時間の中上級者向け。植生はブナ・ミズナラ帯が主体で、山頂付近にはミヤマキリシマ(6月)・ツクシシャクナゲの群落がある。山頂からは阿蘇・九重・霧島・祖母など九州の名峰を一望できる圧巻の360度展望が広がる。「国見」の名が示す通り広大な眺望が山名の由来とされ、九州中部の山岳文化・民俗文化の息づく椎葉の奥山として自然と歴史が融合した名山。
福岡・佐賀の県境に位置する標高1055mの山で、脊振山地の最高峰として九州北部を代表する山。山頂には航空自衛隊のレーダー基地が設置され、古代から朝鮮半島を見渡す防衛の要衝として防人が置かれた歴史を持つ。カタクリの自生地として有名で、春(3〜4月)の開花期に多くの登山者が訪れる。椎原コース・小爪峠コースなどがあり、コースタイムは往復約5〜7時間の中級者向け。植生はブナ・コナラ・ミズナラの落葉広葉樹林が広がり、カタクリ・イチリンソウ・ニリンソウなど春の花が豊富。山頂からは玄界灘・糸島半島・有明海と九州の主要な山々を一望できる。万葉集にも詠まれた歴史ある北部九州の霊峰。
大分県竹田市に位置する標高1786mの山で、久住山に続く久住山系の名峰として九州の登山者に広く愛される。山頂付近の御池は「山上の楽園」とも呼ばれ、10月の紅葉時期は九州随一の絶景として全国から登山者が訪れる。坊ガツル・法華院温泉山荘を経由した縦走コースが人気で、コースタイムは往復約8〜10時間の中上級者向け。植生はミヤマキリシマ(6月)の群落が山上に広がり、火口周辺にはイワカガミ・チングルマ・コケモモなどの高山植物が分布する。山頂からは久住山・三俣山・祖母山など九州中部の名峰が一望できる大展望が広がる。坊ガツルのキャンプ場や法華院温泉山荘での宿泊と組み合わせた山旅が人気で、九州の山岳文化を代表する名峰。
鹿児島県の大隅半島中央部に広がる高隅山地の最高峰で、標高1236m。日本三百名山では高隅山ではなく主峰の大箆柄岳名義で扱われている。山腹には照葉樹林やブナ林が発達し、タカクマホトトギスなど高隅山地特有の植生も見られる。山頂は切り開かれた岩場で、桜島や錦江湾、霧島山地まで見渡す展望が魅力。古くは修験の山として信仰を集め、周辺の妻岳や小箆柄岳を結ぶ縦走も楽しまれている。
長崎・佐賀の県境に位置する標高996mの山で、多良岳山系の最高峰として九州北部の修験道の霊山として古来より崇敬されてきた。多良岳・経ヶ岳を主峰とする山系で、中腹に金泉寺山小屋(九州百名山の小屋)が整備されており縦走の起点として利用される。金泉寺コース・黒木コースなど複数ルートがあり、コースタイムは往復約5〜7時間の中上級者向け。植生はブナ・アカガシ・ツクシシャクナゲ帯が広がり、温暖な九州特有の植生が楽しめる。山頂からは有明海・雲仙岳・天草灘・長崎の島々を一望できる大展望が広がる。修験道の道場として栄えた歴史を持ち、山中には古社・石仏が点在する九州北部の霊山。
大分県別府市に位置する標高1375mの活火山で、別府温泉街の背後にそびえる別府のシンボル的な山。別府ロープウェイで山頂直下まで容易にアクセスでき、観光地としての側面も大きい。ロープウェイ山頂駅から徒歩約30分で山頂に達し、コースタイムは別府市街からの往復含め約4〜6時間の初中級者向け。植生はアカマツ・コナラ帯から山頂付近のミヤマキリシマ(5〜6月)が美しく、九州の火山山岳ならではの植生が楽しめる。山頂からは別府湾・国東半島・四国の山々・九重連峰などを一望できる360度の大展望が広がる。別府温泉との組み合わせが定番で、温泉後に見上げる鶴見岳のシルエットは別府観光の風物詩となっている大分の名山。
大分・熊本の県境に位置する標高1500mの山で、「九州のマッターホルン」と称される端正な三角錐の山容が印象的。九重連峰の西の外れに位置するためやや静かな山旅が楽しめ、みそこぶし山との縦走コースは開放的で歩きやすい。はなぐり登山口や、小国方面からのアクセスがあり、コースタイムは往復約6〜8時間の中上級者向け。植生はミヤマキリシマ(6月)が山頂付近を飾り、ワタスゲ・コバノイチヤクソウなどの高山植物も見られる。山頂からは九重連峰全体の大展望と阿蘇山のカルデラ・涌蓋山固有の展望が広がる。山麓にはわいた温泉郷・はげの湯温泉などの温泉が湧き、下山後の温泉浴が楽しめる九州の名山。